社員紹介 05

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Y.A.

経理決算業務(部長)

[2023年度中途入社]

異業種での財務経理業務を経て、一人目の経理専任者として2024年にBBIXに入社。財務経理業務の内製化に取り組む。現在は財務経理部門の部長として、メンバーのマネジメントと財務経理業務を担当している。

※2025年11月時点の内容です。

異業種での経理業務内製化という大きな挑戦

私のキャリアは建設業界からスタートし、総務・人事・経理・購買など幅広い業務を経験しました。その後、文字やデザインに関わるデジタルコンテンツ制作・販売の業界へと転じ、経理のマネジメント業務を担いました。もともと文字が好きだったことが転職先を決めた理由です。異業種への転職でしたが、ソフトウェア業界での決算の考え方は、建設業界の「数年かけて作るものを一年ごとに決算する」という考え方と近いものがあり、それほど戸惑いはありませんでした。

BBIXへの転職のきっかけは、前職の同僚からの誘いでした。BBIXは当時経理業務を内製化しようとしているところで、その立ち上げをやらないかと声をかけてくれました。当初、IXやネットワーククラウドサービスといったBBIXの事業について深く理解することは困難でした。しかし、過去に全く異なる業界(建設からデジタルコンテンツへ)に転職してゼロから業務を学び、税務調査などでも業務について説明できるようになったという成功体験がありました。そのため、苦労を覚悟しつつも、未経験の業界で新しい知識を身につけられることに期待して入社を決めました。

入社後、まず海外子会社の経理業務からスタートし、その後、内製化を進めるための検討や既存サービスの学習を進めていきました。内製化とは、これまで社外に業務委託していた経理業務を自社で担う体制へ切り替えることです。経理業務を外部に委託している会社は多いのですが、社内で行うことで、開発や営業部門がサービスを立ち上げる初期段階から密に連携し相談に乗れるという点に、内製化の大きなメリットがあると私は考えています。内製化によって、サービス自体がまだ固まっていない段階から、どう売上を処理するか、経理的な観点から見て問題がないかといった相談を受けられるようになりました。この連携によって、最終的に適正な会計が可能になり、当社の事業にも良い影響を与えることができていると確信しています。

内製化を進める中で、私も含め実務を行うメンバーは、BBIXのサービスや商流を一から学ぶ必要がありました。通信サービスは「見えないもの」を扱うため、建設やデジタルコンテンツといった「見えるもの」を扱う事業よりも理解が難しいと感じることもあります。それでも新しいサービスが生まれるたびにサービス概要を聞き、それを会計処理の枠組みに当てはめていくという検討の繰り返しを経て、着実に事業の理解度を上げ、プロセスを確立しています。

特に難しさとともにやりがいを感じるのは、海外子会社との取引や国をまたいだ税務調整など、クロスボーダーな検討事項です。国境を越えた取引では、グループ内での利益配分に関する調整について、各国が税収を不当に減少させないようにする国際的なルールが存在し、深い検討が必要です。このような複雑な業務は、海外に子会社を持つ会社でなければなかなか経験できないことであり、苦労はありますが、自身の成長につながる貴重な機会だと感じています。

対等な議論から生まれる大きな達成感

経理の仕事は、会社の利益を直接的に生み出すというよりも、「当たり前のことを当たり前にやる」ことが最も重要です。決算が想定通りに滞りなく完了し、数字が確定したときには大きな達成感があります。

しかし、それ以上にやりがいを感じるのは、関係者間で「全員が対等な関係で仕事をする」という文化を共有できたときです。メンバーそれぞれの異なる経験や得意分野が有機的に噛み合い、誰かの発言が周りに新しい気づきをもたらし、全員が納得する結論を導き出すという一連のプロセスこそ、組織の成長だと感じます。一人のプレイヤーとしても、純粋な議論の中でプロフェッショナルとしての私の意見が相手に的確に伝わり、納得感につながったときに喜びを得られます。

BBIXの良いところは、この対等な議論の文化が経理部門以外にも広がっていることです。経理というと、「どうせ反対されるだろう」「またうるさいことを言われる」と敬遠されがちです。しかし、BBIXでは、サービス企画の早い段階から経理部門の話に耳を傾けてくれる風土があり、着地点ありきではなく、常に建設的な議論を行うことができます。これは、経理の内製化が成功している証拠だと感じています。




ある一日の過ごし方

9:00 〜 10:00 部内のデイリーミーティング

部長として見ている2つの課それぞれで検討事項を相談しあう時間を毎日取っています。
10:00 〜 11:00 案件A(検討中の新しいサービス)の経理処理の考え方について相談する社内ミーティング
11:00 〜 12:00 案件Bについて、社外の専門家に相談するミーティング
12:00 〜 13:00 昼休み
13:00 〜 15:00 出納の承認業務

月末は特に時間がかかります。
15:00 〜 16:00 海外子会社との定例会議
16:00 〜 17:00 案件C(既存サービス)の経理処理について相談を受ける社内ミーティング
17:00 〜 17:45 出納の承認業務
17:45 退勤

子どものお迎えへ

出社は月に2回程度で、オフィスでは捺印などの書類作業を行います。それ以外の日は在宅勤務です。退勤後は家族との時間を過ごし、基本的には業務には戻らないようにしています。

休日は古い建物や歴史的な場所を訪れるのが好きで、昔の人が歩いた床の木目などから歴史を感じ、そこに住んでいた人々の生活や息吹を想像することを楽しんでいます。

応募を検討中の方へのメッセージ

情報通信の世界、特に私たちが扱うIXやネットワーククラウドサービスといった領域は、これまでにないものを作り出す側面が強く、法整備が追いついていない領域に挑戦することも珍しくありません。

これは、「誰にも答えがわからない」という状況に直面することを意味しますが、それを厭わずに粘り強く整理していくことで、必ず解決の糸口が見えてきます。新しいことに携わりたい、未知の領域を探求したいという意欲がある方にとっては、この上ない成長の機会が得られる職場だと確信しています。

そして、建設的な議論を通じて新しいサービスを作り上げていくためには、「聞く力」と「話す力」のバランスが大切だと思っています。プロフェッショナルとして他者に影響を与え、また一緒に働くメンバーの意志を汲み上げながら、インターネットの未来を一緒に作っていきませんか。