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プレスリリース

2012/2/23

IPv6 ネットワークに関する共同実験について

2012年2月23日

BBIX株式会社

株式会社IDCフロンティア

九州通信ネットワーク株式会社

株式会社サイバーエージェント

株式会社データホテル

株式会社ドワンゴ

ファーストサーバ株式会社

株式会社ミクシィ

ヤフー株式会社

楽天株式会社


IPv6 ネットワークに関する共同実験について



BBIX株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:宮川潤一)と、インターネット上で各種サービス提供を行う株式会社IDCフロンティア(本社:東京都新宿区、代表取締役社長:真藤豊)、九州通信ネットワーク株式会社(本店:福岡県福岡市、代表取締役社長:秋吉廣行)、株式会社サイバーエージェント(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長CEO:藤田晋)、株式会社データホテル(本社:東京都新宿区、代表取締役社長:嶋田健作)、株式会社ドワンゴ(本社:東京都中央区、代表取締役社長:小林宏)、ファーストサーバ株式会社(本社:大阪府大阪市、代表取締役:磯部眞人)、株式会社ミクシィ(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長:笠原健治)、ヤフー株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:井上雅博)、楽天株式会社(本社:東京都品川区、代表取締役会長兼社長:三木谷浩史)は、現在IPv4ネットワーク上で提供されているインターネットサービスがIPv6ネットワークに円滑に対応することを目的として、2012年3月上旬よりIPv6ネットワーク共同実験を行います。


現在のIPv4アドレスは、全世界的に枯渇の方向に向かっており、2011年2月にはIANA※1のIPv4アドレスの割り当てが終了し、アジア太平洋地域においても2011年4月にAPNIC※2のIPv4アドレスの割り当てが終了を迎えました。その一方で、IPv6アドレスの普及については全世界で0.4%※3に留まっている状況です。さらに、昨年度行われたIPv6トライアルイベント「World IPv6 Day」においては、フォールバック問題※4に代表される日本固有の課題を国内外から指摘されております。これらを背景に、IPv6ネットワークへの円滑な対応を目的とし、ネットワークインフラのIPv6対応をはじめ、動画配信ポータルサイト、ネットショッピング、SNSなどの多様なインターネットサービスのIPv6対応を実証する総合的な実験を行います。今回、以下をはじめとした各種実験を予定しています。なお、今回の共同実験は、実験ごとに参加事業者を募り、希望する事業者が共同で実験を行います。


<実験概要>
1.IPv6アクセス実験
実験参加各企業がIPv4インターネット上で現在提供しているさまざまなコンテンツをIPv6に対応させ、BBIXが用意する各種OS、デバイス等からアクセスを行い、IPv6ネットワークへの接続性を評価します。


2.フォールバック実験
IPv4/IPv6フォールバック試験環境から、実験参加各企業のデュアルスタックコンテンツに対しアクセスを実施し、フォールバックの有無による接続品質の比較を行います。本実験の結果は、後日BBIXにより「Touch the IPv6」専用サイトにて公開します。


3.IPv4アドレス共有環境実験
IPv4アドレス共有技術「4rd※5」によるIPv4インターネット接続環境にて、実験参加各企業のコンテンツに対する接続評価を行います。


参加事業者:全11社(2012年2月23日現在)
BBIX株式会社
株式会社IDCフロンティア
九州通信ネットワーク株式会社
株式会社コナミデジタルエンタテインメント
株式会社サイバーエージェント
株式会社データホテル
株式会社ドワンゴ
ファーストサーバ株式会社
株式会社ミクシィ
ヤフー株式会社(予定)
楽天株式会社

(順不同)


本実験に参加する各社は、今後もさまざまな実証実験や技術情報交換会などへの取り組みを通じ、さらなるIPv6インターネットサービスの普及・発展に寄与してまいります。


※1 Internet Assigned Number Authorityの略で、インターネットで利用されるIPアドレス、ドメイン名、AS(Autonomous System)番号、プロトコル番号、ポート番号の割り当てと調整を行う機関。

※2 Asia-Pacific Network Information Centerの略で、アジア太平洋地域各国のNICやISPへIPアドレスの割り当てを行う機関。

※3 Google出典(http://www.google.com/ipv6/statistics/)、2012年2月6日調べ。

※4 IPv6/IPv4デュアルスタック環境にあるユーザーがインターネットを利用する際、通常IPv6通信を優先するために起こる遅延事象のこと。タイムアウトやICMPエラーなどにより、IPv6通信での通信に失敗したと判断されたあと、IPv4通信に切り替えて接続が実行されるため、ユーザーがインターネット接続を実行してから接続までに遅延が発生する。

※5 IPv4 residual deploymentの略で、IPv6ネットワーク上でIPv4パケット通信を可能とするトンネリング技術の一種。IPv4アドレス共有技術として有効なだけでなく、IPv6/IPv4デュアルスタック環境をユーザーに提供する際に必要なネットワークコストを最小限に抑えることができる。


● 本紙に記載されている会社名およびサービス名は、各社の商標または登録商標です。

【本件に関するお問い合わせ先】

報道機関から<共同実験事務局(BBIX内)> Tel: 03-6889-2300 Fax: 03-6215-5011


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